令和8年10月31日(土)、当院3階会議室にて、第56回「脳を守る会」市民健康講座を開催しました。
今回は「もの忘れ、それって年のせい?」をテーマに、看護師・作業療法士・医師がそれぞれの専門的な視点から、もの忘れへの備えや日々の暮らしの工夫についてお話ししました。
教育講演「もの忘れ不安に備える 看護師と学ぶ早期対策」では、外来看護部主任の丸山由芳看護師が、もの忘れに伴う変化への気づき方や、受診・相談のポイントを紹介しました。
同じ質問が増える、家事や服薬で間違いが続くなど、「いつもとの違い」を捉え、具体的な様子をメモしておくことが診察の助けになります。
また、ご本人の言動をすぐに否定せず、気持ちを受け止めながら、何に困っているのかを一緒に考える接し方についてもお伝えしました。
ご本人だけでなく、支えるご家族も抱え込まず、医療機関や地域の相談先につながることの大切さをお話ししました。
教育講演「もの忘れのリハビリテーション」では、リハビリテーション部の黒木聡子作業療法士が、「忘れても困らない仕組みをつくる」という視点から、暮らしの工夫を紹介しました。
覚えようと頑張ることだけに頼らず、お薬カレンダーを目に入りやすい場所に置くなど、生活の環境を整えることも一つの方法です。
また、外に出ること、身体を動かすこと、人と話すこと、日々の役割を持つことを取り上げました。
特別な訓練だけでなく、普段の生活の中に活動や交流のきっかけをつくることの大切さをお伝えしました。
特別講演「もの忘れ、それって年のせい?」では、上田孝院長が、加齢に伴う脳の変化や認知症について解説しました。
もの忘れを年齢のせいと決めつけず、その背景に目を向けることの大切さに触れながら、脳の健康と日々の生活との関わりを紹介しました。
食生活や無理のない運動に加え、人との交流や地域とのつながりなど、年齢を重ねても自分らしく暮らすためのヒントをお話ししました。
今回の講座が、ご自身や大切な方の変化に気づき、早めの相談や暮らしの工夫につながるきっかけとなれば幸いです。
当院では今後も「脳を守る会」を通じて、地域の皆さまとともに、脳の健康や病気への理解を深める機会をつくってまいります。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。







