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市民向け健康講座が開催されました!

令和7年4月19日(土)上田脳神経外科にて「第52回 脳を守る会 市民健康講座」が開催されました。

今回のテーマは「認知症の検査と治療」

会場にはたくさんの方が足を運んでくださり、関心の高さがうかがえました。


◆ 第1部:認知症の臨床検査

上田脳神経外科で臨床検査技師をされている甲斐先生からは、認知症のなかでも「血管性認知症」についてのお話がありました。これは、脳の血管が詰まったり破れたりして起こるタイプで、高血圧や糖尿病などの生活習慣が深く関わっているそうです。

首の血管をエコーで見る「頸動脈エコー」、心臓のリズムを見る「心電図」、足の血圧を調べる「血管年齢検査」など、簡単で体への負担も少ない検査を紹介していただきました。

「今日が一番若い日です」という言葉には、会場から笑顔がこぼれていました。


◆ 第2部:認知症の放射線検査

上田脳神経外科で診療放射線技師をされている小城先生からは、CT・MRI・SPECTといった画像検査についての説明がありました。

中でも「VSRAD」というMRIの技術では、物忘れが病気かどうかを早い段階で調べられるそうです。

さらに、SPECTという検査では脳の血の流れを可視化でき、認知症のタイプを見分ける手助けになるとのこと。

「最近もの忘れが気になる…」という方にも、検査で原因を知ることの大切さが、やさしく伝わる内容でした。


◆ 第3部:認知症の治療

最後は上田脳神経外科院長の上田先生による特別講演。

アルツハイマー型認知症の症状や、手術で改善が期待できる「治る認知症」についてのお話がありました。

また、印象的だったのは「人とのつながり」の話。
「人と関わることが、脳にも心にもいいんです」との言葉に、参加された方の多くが深くうなずかれていました。孤独は認知症のリスクにもなるそうで、趣味や地域の集まりに参加することの大切さを、あらためて感じられる時間でした。


◇ おわりに

今回の講座を通して、認知症は“知ることで備えられる病気”だと実感できたのではないでしょうか。「ちょっと気になるけど、まだいいかな…」と思っていた方にも、「検査を受けてみようかな」と思っていただけたらうれしいです。

次回の講座は、2025年10月を予定しています。
私たちと一緒に、未来の自分や大切な人の“脳を守る”一歩を踏み出しませんか?