令和6年10月19日(土)15:00~16:40
上田脳神経外科の3階会議室にて
「第51回 脳を守る会 市民健康講座(令和6年度秋の講演会)」
が開催されました!
開催風景の写真と各講演会の簡単な振り返り(箇条書き)をご覧ください。
「今すぐ知りたい!糖尿病のキホン」
上田脳神経外科 理学療法士 上田 正之 氏
(講演内容)
- 11月14日は世界糖尿病デーです。世界中で青色にライトアップされます。
- 宮崎県庁も青く染まりました。
- 大河ドラマ「光る君へ」でも登場する「藤原道長」は、日本で最初の糖尿病患者として有名。
- 「源頼朝」や「織田信長」も糖尿病だったと言われています。
- 糖尿病危険度セルフチェックリストをもとに、18項目で5項目以上は要注意です。
- 糖尿病の症状は「しめじもあれば、えのきもある」で覚えよう。
- 糖尿病は、失明、透析、足の壊疽、脳卒中、心筋梗塞、感染症の重症化など、怖い病気の根源。
- 糖尿病による寿命の短縮は、男性で-10.1歳、女性は-12.5歳で、人生の1/8を失う。
- 糖尿病治療の最も大切なのは、「食事」です。次の教育講演2をしっかり聞いて、ヒントを得ましょう。
「糖尿病食は、みんなにとっての健康食」
上田脳神経外科 管理栄養士 川野 純子 氏
(講演内容)
- 食事療法というと、あれはダメ、これもダメと言われてしまい。あきらめてしまうことも。
- 今回、私がご提案する食事療法は、厳しい制限は一切ありません。
- 食事の回数と自分に合った白米の量、これだけです。
- 「毎日3食、朝昼晩」食べてください。
- 食事を抜くと血糖値の波が高くなり、血管を傷つけます。
- 朝食を食べない人でも、バナナやミカンだけでも食べてください。
- バナナは大谷翔平選手も好む最強食品です。
- 白米の量は、「自分の握りこぶし一つ分」がベストです。
- 小さめの子ども茶碗に山盛りにすると満足感が出やすいです。
- 私の家では、白米に玄米を2:1の割合で混ぜて食べています。おいしいですよ。
- 食べる順番も大切です。野菜、おかず、白米の順番が理想です。
- おやつは、食後にセットで食べましょう。食間に食べると血糖値が乱れます。
- 当院は、栄養指導を行っております。ご希望の方は、いつでもお電話ください。
「脳の健康、忍び寄る糖尿病」
上田脳神経外科 院長 上田 孝 氏
(講演内容)
- 長寿の秘訣は、実際に長寿の方に聞くのが一番です。沖縄の100歳以上の人の研究があります。
- 「カロリーの少ない食生活」「定期的な運動」「地域の強い社会的つながり」だそうです。
- 女性は男性より長生きですが、どうやら「子育て」がカギのようです。
- 実は年をとっても認知機能はそこまで変化しません。しかし、ある病気になると一気に低下します。
- 「脳卒中」「認知症」「うつ病」です。脳卒中と認知症は、糖尿病が大きく影響しています。
- 糖尿病があると、脳卒中を発症するリスクは2倍以上になります。
- 老化予防に大切なのは、「バランスの取れた低カロリー食」です。腹7分目が理想です。
- 新しいことに挑戦することで、脳の神経が新たに生まれることが分かっています。
- 「生涯現役」が若返りのコツなのです。
以上です。
質疑応答コーナーも多くの方が手を挙げていただき、盛り上がりました。
参加者してくださった皆様へ
お天気が不安定な中、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました!
次回は、令和7年度春の講演会として、4月の開催を予定しています。
上田脳神経外科のホームページや院内掲示のポスターなどでご確認下さい。